この記事は2015.01.25 Sundayに書かれたものです。
昨年のNAMM SHOWで発見して以来、一介の鍵盤弾きとしてはずっと気になっていたSeaboard。
2014 NAMM:ROLI Seaboard GRAND キーボードの新時代到来!
http://miyaji-parec.jugem.jp/?eid=793
こちらで現地でのデモ演奏が見られます。
店頭商材としてどうかはさて置き、日本国内においても様々なまとめサイトでも取り上げられるほど注目度が高いため、実際に弾いてみたレビューをさせて頂きます。
■弾き心地について
素材は予想以上にプニプニで弾き辛いですが、メロディをなぞるくらいはすぐ出来ると思います。
打鍵の感じは結構気持ち良く、クラビのように左手と右手のコンビネーションでリズミカルに鍵盤を叩いてみたりすると、すごく楽しい気分になってきます。
ピアノ初級者はよく「指を立てて弾きなさい!」と先生に怒られたりしませんか?あれがとても大事です。
■音色について
上のボタンをまわすと音色が変化していきます。
音色数はあまり多くない様に思いましたが、どれもパフォーマンスには使えるクオリティ。
特にアコースティックギターのような音色が透明感があって良いですね。一時期宮地楽器の一部で流行ったエフェクター、Roland TE-2など空間系の外部エフェクトをかませると面白いかも知れません。
■アーティキュレーションについて
ここが一番重要なのですが、モジュレーションやアフタータッチは少し強めに押さないと発動しません。ピアニシモなどソフトタッチで打鍵した後震わせようと思ったら、かなり繊細な指の力の入れ方を要求されます。
もともとピアノにせよオルガンにせよ、打鍵後に指を揺らす、指に力を込める、なんて事はほとんど無かったので、鍵盤奏者も少し戸惑う部分かと思います。逆にその新規性が魅力ではあるのですが、それなりに練習が必要です。
ま た、鍵盤の上部、下部がリボンコントローラーのようになっているので、グリッサンドの要領で自然なベンドダウン/アップが可能です。鍵盤とリボンコント ローラーの境目がないので、シンセリードを弾き終わった後のベンドダウンなどは最高です。これは鍵盤では出来ない表現ですね。
ただこちらもひとつ問題があって、リボンコントローラーの上、ゴムっぽいんです。
手が乾燥していると、本体ごとズルズルっと滑ってしまう事もあります。ベビーパウダーをまぶして弾いたら丁度良いんじゃないか、というくらい乾燥肌だと引っ掛かりますね。
■まとめ
鍵盤奏者かつ新しい楽器に興味を持っているパフォーマーにとっては最良の楽器。
価格が非常に高いのが敷居を高くしてしまっていますが、実際に弾いてみると非常に楽しい楽器です。
演奏の感覚に関しては、鍵盤部分は滑りを少なく、リボンコントーラー部分は滑り易くすれば、更に改良されると思います。そうなると素材の兼ね合いでまた価格が高騰しそうです。
以上、簡単ではありますが弾いて来たレビューをしてみました。
文句無しに最高!とまでは行きませんが、しかしものすごく良い線行ってる楽器だと思います。
いずれ何らかの形で日本に上陸するのを心待ちにしています。
担当:神山
打鍵の感じは結構気持ち良く、クラビのように左手と右手のコンビネーションでリズミカルに鍵盤を叩いてみたりすると、すごく楽しい気分になってきます。
ピアノ初級者はよく「指を立てて弾きなさい!」と先生に怒られたりしませんか?あれがとても大事です。
■音色について
上のボタンをまわすと音色が変化していきます。
音色数はあまり多くない様に思いましたが、どれもパフォーマンスには使えるクオリティ。
特にアコースティックギターのような音色が透明感があって良いですね。一時期宮地楽器の一部で流行ったエフェクター、Roland TE-2など空間系の外部エフェクトをかませると面白いかも知れません。
■アーティキュレーションについて
ここが一番重要なのですが、モジュレーションやアフタータッチは少し強めに押さないと発動しません。ピアニシモなどソフトタッチで打鍵した後震わせようと思ったら、かなり繊細な指の力の入れ方を要求されます。
もともとピアノにせよオルガンにせよ、打鍵後に指を揺らす、指に力を込める、なんて事はほとんど無かったので、鍵盤奏者も少し戸惑う部分かと思います。逆にその新規性が魅力ではあるのですが、それなりに練習が必要です。
ま た、鍵盤の上部、下部がリボンコントローラーのようになっているので、グリッサンドの要領で自然なベンドダウン/アップが可能です。鍵盤とリボンコント ローラーの境目がないので、シンセリードを弾き終わった後のベンドダウンなどは最高です。これは鍵盤では出来ない表現ですね。
ただこちらもひとつ問題があって、リボンコントローラーの上、ゴムっぽいんです。
手が乾燥していると、本体ごとズルズルっと滑ってしまう事もあります。ベビーパウダーをまぶして弾いたら丁度良いんじゃないか、というくらい乾燥肌だと引っ掛かりますね。
■まとめ
鍵盤奏者かつ新しい楽器に興味を持っているパフォーマーにとっては最良の楽器。
価格が非常に高いのが敷居を高くしてしまっていますが、実際に弾いてみると非常に楽しい楽器です。
演奏の感覚に関しては、鍵盤部分は滑りを少なく、リボンコントーラー部分は滑り易くすれば、更に改良されると思います。そうなると素材の兼ね合いでまた価格が高騰しそうです。
以上、簡単ではありますが弾いて来たレビューをしてみました。
文句無しに最高!とまでは行きませんが、しかしものすごく良い線行ってる楽器だと思います。
いずれ何らかの形で日本に上陸するのを心待ちにしています。
担当:神山
お問い合わせフォーム
- 2015.01.25 Sunday
- NAMM2015