この記事は2015.02.14 Saturdayに書かれたものです。
話題の製品を実際に使ったらこうだった!神田店レコーディングスタッフが、実際にしっかりと使ってみて話題の製品の実力を実体験レビューする本シリーズ!
Vintage Face MONOSASHI ¥129,600
1ch all discrete pre amplifire
こちらの写真の左上の、緑色+シルバーパネルの機種が、「Vintage Face MONOSASHI」です。
※MONOSASHIの下にある黒い筐体のものは、同じくVintage Faceの「BASHO」です。こちらも展示中。
当店には多数のDI、プリアンプを展示しておりますが、この機種ももちろん展示中!
昨年の秋ごろから当店でも取り扱いを始めたところ、大ヒット中です!
今回のレビューでは、Vintage FaceのMONOSASHIの特徴と、実際のサウンドをみなさんにお聞かせできればと思います。
<Vintage Faceとは!?>
Vintage Faceとは、深田氏が代表をつとめている、国産のプリアンプ/DIを作成しているメーカーです。
特に、ベース向けのプリアンプを数種類ナインナップしています。
>> Vintage Faceのラインナップを確認する(宮地楽器記事)
Vintage Face製品のユーザーレビューはこちら:
http://vintage-face.com/pg286.html
※プロベーシスト 松下一弘氏/川崎哲平氏/森田悠介氏
今回のレビューでは、Vintage Faceの中でも一番人気の高い、「MONOSASHI」についてレビューしていきます。
<MONOSASHIのスペック>
まず、ネーミングが「MONOSASHI(モノサシ)」というところで、日本人のあなたなら「おっ?」と反応しちゃいますね。
ネーミングの由来は、「楽器ビルダーやリペアマンのための、一般的なアンプでは表しきれない楽器の素の状態を、正確に把握するための”ものさし”として開発された業務用プリアンプ」ということです。
MONOSASHIのビルダーさんの気概、自信が伝わってきますね。
MONOSASHIを簡単に一言で表現すると、「ベーシスト向けのプリアンプ」です。
ライブなどのときには、ライブハウスなどにあるベースアンプのリターンに接続するなど、パワーアンプの直前の音を作ることができます。
レコーディングのときにも、LINE録音などに使用できますよ。
※Vintage FaceさんのHPから拝借しましたが、こんな感じでリハーサルスタジオやライブなどでも、プリアンプとしてMONOSASHIが使えます。
MONOSASHIの特徴としては、「IC/オペアンプを音声ラインに一切使用しないフルディスクリート」だということ。
また、「楽器と生演奏のためのゼロからの回路デザインによる、音の立ち上がりの劇的な改善」というところです。
フロントパネル、バックパネルをご覧ください。
フロントパネルの左側から解説しましょう。
IMP、つまり入力インピーダンスを3段階で切り替えるスイッチです。
音色を変えるものではなく、適正な入力にするという使い方です。
※機材によっては、ガラリと音色が変わるものがありますが、MONOSASHIの場合は極端に音色は変わりません
次に、入力ゲインの調整のオン/オフと入力ゲインつまみがあります。
ゲインを調整するときは、スイッチはオンにします。スイッチをオフにすると、ツマミがきかなくなり、ゲインはマックスの状態になります。
そして、MUTEのスイッチもあります。MUTEをオンすると、音が消えますので、ベースを交換するとき、MONOSASHIの前段でケーブルを抜くときなどには有効ですね。
最後に、赤いツマミはマスターボリュームです。
バックパネルも紹介しておきましょう。
右側の上にあるのが、THRU OUT(スルーアウト)です。これは、フロントパネルのMUTEスイッチの影響を受けませんので、常に音が出っぱなしになります。
チューナーアウトなどによいですね。
最後に、MAIN OUTはアンバラアウトで右下です。
<音色について>
私自身、なんちゃってベーシストなのですが、店頭で販売しているAtelier Zの4弦(M245 Custom)でサウンドチェックしました。
※Atelier ZのM265(5弦)を所有しているので、それに近い4弦のM245でチェックしました
※一般に、Atelier ZのM245はスラップをする方に人気で、アクティブで使用されている方が多いと思います。しかし、私はパッシブを好んで使用しているので、今回はパッシブでチェックしました(パッシブ/アクティブ切替が可能)
それでは早速ご試聴ください。
※接続は以下
Atelier Z M245 → Vintage Face MONOSASHI → Pro Tools HDX + HD I/O(Pro Tools HD11、16bit/44.1kHz)
※指弾き x 2、ピック弾き x 1の3通り
なんちゃってベーシストと名乗るのは、自分のプレイに自信がないからなのですが(汗
サウンドを聞いていただくと分かると思いますが、MONOSASHIで録音すると、良くも悪くも、「丸裸」にさせられてしまうようなサウンドですね。
1.音色はとても素直です。クセがない。ベース本来のサウンドをそのまま再生してくれるようなサウンド。
ベーシストにはとっても大事な低音はもちろんのこと、中域、そして細かなニュアンスを出す場合に非常に重要になってくる高域も、とてもバランスよく鳴っています。これはお見事!
また、SNもとてもよいです。
2.これは弾いた人でないと分からないかもしれませんが、スピード感が凄まじい。早い。
ベースという弦楽器は、リズム楽器であるとも言えます。グルーブをドラムと共に作り出すリズム楽器。そのため、弾いたタイミングと音がでるタイミングの差がなければないほど、細かなリズムを作り出しやすくなります。
このスピード感は、テクニカルなベーシストや、より玄人なベーシストのみなさんにとっては、より重要な部分と思います。
<MONOSAHIをどう使うか?>
これはとても簡単です。
1.ライン録音の際、プリアンプとして使用する
2.ライブ/リハーサルの際、MONOSASHIをプリアンプとして使用し、会場にあるベースアンプのリターン端子に接続する
ちょっとだけ余談になります。
MONOSASHIとは微妙に用途が異なりますが、ここ近年でベーシストで流行しているのはAvalon Design のU5でしょうね。
>>Avalon U5詳細(宮地楽器ショッピングページ)
DIとして使用しつつ、パラアウト端子から、ブーストした音をベースアンプにも送る…という。
ベースアンプの上にU5が乗っているのは、ライブでよく見かけますね。
※近年では、シルバーだけでなくブラックカラーも登場し、ブルーLEDでブラックを使うベーシストさんもよく見ます
このU5と同じような機能を持っているのは、Vintage Faceの製品にも実はあります!
MONOSASHI Doppio ¥230,040
1ch all disrete pre amplifire&D.I. ( MONOSASHI+M-DI)
MONOSASHIとM-DIを一体化させたモデル。
プリアンプとDIが一体となっています。
こちらも当店で展示中です!
<最後に…>
Vintage Faceの展示機をお試しになられるベーシストさんは多くいらっしゃるのですが、
ま〜どなたも上手い方が多い!
なんちゃってベーシストの私としては、自分の技術のなさに凹みつつ(苦笑)、でも、試されるベーシストのみなさんのテクニック/音に酔いしれており、とても楽しい時間となっています。
ベーシストのみなさん、どうぞお気軽にご来店/お試しくださいね!
ご自身の愛機を持ってきていただいてもOKですよ!
担当/澤口
Vintage Faceとは、深田氏が代表をつとめている、国産のプリアンプ/DIを作成しているメーカーです。
特に、ベース向けのプリアンプを数種類ナインナップしています。
>> Vintage Faceのラインナップを確認する(宮地楽器記事)
Vintage Face製品のユーザーレビューはこちら:
http://vintage-face.com/pg286.html
※プロベーシスト 松下一弘氏/川崎哲平氏/森田悠介氏
今回のレビューでは、Vintage Faceの中でも一番人気の高い、「MONOSASHI」についてレビューしていきます。
<MONOSASHIのスペック>
まず、ネーミングが「MONOSASHI(モノサシ)」というところで、日本人のあなたなら「おっ?」と反応しちゃいますね。
ネーミングの由来は、「楽器ビルダーやリペアマンのための、一般的なアンプでは表しきれない楽器の素の状態を、正確に把握するための”ものさし”として開発された業務用プリアンプ」ということです。
MONOSASHIのビルダーさんの気概、自信が伝わってきますね。
MONOSASHIを簡単に一言で表現すると、「ベーシスト向けのプリアンプ」です。
ライブなどのときには、ライブハウスなどにあるベースアンプのリターンに接続するなど、パワーアンプの直前の音を作ることができます。
レコーディングのときにも、LINE録音などに使用できますよ。
※Vintage FaceさんのHPから拝借しましたが、こんな感じでリハーサルスタジオやライブなどでも、プリアンプとしてMONOSASHIが使えます。
MONOSASHIの特徴としては、「IC/オペアンプを音声ラインに一切使用しないフルディスクリート」だということ。
また、「楽器と生演奏のためのゼロからの回路デザインによる、音の立ち上がりの劇的な改善」というところです。
フロントパネル、バックパネルをご覧ください。
フロントパネルの左側から解説しましょう。
IMP、つまり入力インピーダンスを3段階で切り替えるスイッチです。
音色を変えるものではなく、適正な入力にするという使い方です。
※機材によっては、ガラリと音色が変わるものがありますが、MONOSASHIの場合は極端に音色は変わりません
次に、入力ゲインの調整のオン/オフと入力ゲインつまみがあります。
ゲインを調整するときは、スイッチはオンにします。スイッチをオフにすると、ツマミがきかなくなり、ゲインはマックスの状態になります。
そして、MUTEのスイッチもあります。MUTEをオンすると、音が消えますので、ベースを交換するとき、MONOSASHIの前段でケーブルを抜くときなどには有効ですね。
最後に、赤いツマミはマスターボリュームです。
バックパネルも紹介しておきましょう。
右側の上にあるのが、THRU OUT(スルーアウト)です。これは、フロントパネルのMUTEスイッチの影響を受けませんので、常に音が出っぱなしになります。
チューナーアウトなどによいですね。
最後に、MAIN OUTはアンバラアウトで右下です。
<音色について>
私自身、なんちゃってベーシストなのですが、店頭で販売しているAtelier Zの4弦(M245 Custom)でサウンドチェックしました。
※Atelier ZのM265(5弦)を所有しているので、それに近い4弦のM245でチェックしました
※一般に、Atelier ZのM245はスラップをする方に人気で、アクティブで使用されている方が多いと思います。しかし、私はパッシブを好んで使用しているので、今回はパッシブでチェックしました(パッシブ/アクティブ切替が可能)
それでは早速ご試聴ください。
※接続は以下
Atelier Z M245 → Vintage Face MONOSASHI → Pro Tools HDX + HD I/O(Pro Tools HD11、16bit/44.1kHz)
※指弾き x 2、ピック弾き x 1の3通り
なんちゃってベーシストと名乗るのは、自分のプレイに自信がないからなのですが(汗
サウンドを聞いていただくと分かると思いますが、MONOSASHIで録音すると、良くも悪くも、「丸裸」にさせられてしまうようなサウンドですね。
1.音色はとても素直です。クセがない。ベース本来のサウンドをそのまま再生してくれるようなサウンド。
ベーシストにはとっても大事な低音はもちろんのこと、中域、そして細かなニュアンスを出す場合に非常に重要になってくる高域も、とてもバランスよく鳴っています。これはお見事!
また、SNもとてもよいです。
2.これは弾いた人でないと分からないかもしれませんが、スピード感が凄まじい。早い。
ベースという弦楽器は、リズム楽器であるとも言えます。グルーブをドラムと共に作り出すリズム楽器。そのため、弾いたタイミングと音がでるタイミングの差がなければないほど、細かなリズムを作り出しやすくなります。
このスピード感は、テクニカルなベーシストや、より玄人なベーシストのみなさんにとっては、より重要な部分と思います。
<MONOSAHIをどう使うか?>
これはとても簡単です。
1.ライン録音の際、プリアンプとして使用する
2.ライブ/リハーサルの際、MONOSASHIをプリアンプとして使用し、会場にあるベースアンプのリターン端子に接続する
ちょっとだけ余談になります。
MONOSASHIとは微妙に用途が異なりますが、ここ近年でベーシストで流行しているのはAvalon Design のU5でしょうね。
>>Avalon U5詳細(宮地楽器ショッピングページ)
DIとして使用しつつ、パラアウト端子から、ブーストした音をベースアンプにも送る…という。
ベースアンプの上にU5が乗っているのは、ライブでよく見かけますね。
※近年では、シルバーだけでなくブラックカラーも登場し、ブルーLEDでブラックを使うベーシストさんもよく見ます
このU5と同じような機能を持っているのは、Vintage Faceの製品にも実はあります!
MONOSASHI Doppio ¥230,040
1ch all disrete pre amplifire&D.I. ( MONOSASHI+M-DI)
MONOSASHIとM-DIを一体化させたモデル。
プリアンプとDIが一体となっています。
こちらも当店で展示中です!
<最後に…>
Vintage Faceの展示機をお試しになられるベーシストさんは多くいらっしゃるのですが、
ま〜どなたも上手い方が多い!
なんちゃってベーシストの私としては、自分の技術のなさに凹みつつ(苦笑)、でも、試されるベーシストのみなさんのテクニック/音に酔いしれており、とても楽しい時間となっています。
ベーシストのみなさん、どうぞお気軽にご来店/お試しくださいね!
ご自身の愛機を持ってきていただいてもOKですよ!
担当/澤口
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