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書いた記事数:2147 最後に更新した日:2017/04/22

話題の製品を実際に使ってみたらこうだった!Spectrasonics/Omnisphere 2

この記事は2015.06.20 Saturdayに書かれたものです。販売金額や購入特典等は掲載当時のものになり、現在とは異なる場合がございますのでご了承ください。 (古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)


こんにちは、スタッフの神山です。
NAMM 2015での衝撃的発表から半年近く経ち、今やプライベートでも手放せないシンセとなっているこの製品。
サンプルの良さとパターンの豊富さ、使い勝手など全てが高水準にまとまった正真正銘のモンスターシンセです。

「このシンセで何が出来るのか?」の諸情報をここで一度整理して、どの辺りがスゴいのかを書いてみます。

  • 1.「音が良い」ー合計40GBのライブラリと10,000種類以上のプリセットサウンド
  • 2.「探し易い」ーキーワード検索・サウンド属性・イメージで絞り込み可能な音色ブラウザー
  • 3.「音作りが無限」ー自分で用意したサンプルも読み込める!+グラニュラーシンセシス
  • 4.「エフェクト類が豊富」ーフィルタータイプが追加、エフェクトが追加
これが全てではありませんが、まずはこの辺りを押さえておけばOKです。

それでは、行ってみましょう。
1.「音が良い」ー 40GBのライブラリと10,000種類以上のプリセットサウンド


Omnisphereがこれだけの人気を博し、大作映画でもガンガン使われている理由。
それはひとえに「良い音がたくさん入っているから」だと思います。

Spectrasonicsのシンセ音源と言えば古くはAtmosphere、一世を風靡した無印Omnisphereがありますが、Omnisphere 2にはその両者の音源が全て収録されています。
それらに加えて追加音源も増加し、ついに12000種類以上のプリセットを有するに至りました。

そして、一個一個の音も大変良く出来ています。



5:34〜辺りからが面白いのですが、様々なアイディアのもとサウンドが収録されています。
新規追加されたEDMライブラリばかりに目が行きますが、クラシックギターの音源やエレピの音源などの生音系も特筆ものですよ。


2.「探し易い」ーキーワード検索・属性・イメージで絞り込み可能なブラウザー


これだけのプリセットが用意されていると、目的の音に辿り着くのも一苦労。
「Omnisphere 2」というワードを調べてこの記事を読まれている方は「Sound Match機能」に関してはご存知かも知れませんが、実際に使用感はどうなのか?という所を書いてみます。

Sound Match機能は例えば、何か適当なプリセットをひとつ選んでみて、
「これに近い感じの別音が欲しいなー」と思った時にSound Matchを押すと



近い順にリストアップされて行く機能のこと。横のバーが適合度(合ってる度?)です。

Omnisphere 2のプリセットには個別で複数のタグ情報が埋め込まれていて、同じタグが多いほど似ていると判断される仕組み
PianoやGuitarなどの楽器系のタグの他にも、Hard、Softなどなど様々な感性語が付与されています。
こんな感じで「それっぽい」サウンドは自動的にリストアップされてきます。




試しにPopple PluckersというプリセットからSound Matchして、上から4つを鳴らしてみました。
とても似ている!…のと、4つ目の「合ってる度」がちょっと低いところがリアルですね。

このタグ情報は検索にも引っ掛かるので、例えば「Guitar Hard」や「Piano Broken」のようなワードで検索を掛けても大丈夫。
カテゴリ指定→検索をすれば、当然そのカテゴリ内だけでの検索も可能です。
つまり、SFXカテゴリの中の「ハードなギターっぽい音」を検索でサクッとヒットさせる事が可能です。

この快適なブラウジングと前述のSound Match機能によって、沢山の音色の中から自分が欲しいモノをすぐに探し出す事が出来ます。


もうひとつ、特筆すべきはアルペジエイターで作ったフレーズなどを保持出来るLOCK機能。
欲しい音が見付かったけど、今選んでいるプリセットのアルペジオフレーズは生かしたままにしたい…なんて場合は、LOCKしてしまえば別プリセットに持ち込めます。



LOCK出来るのはアルペジオだけでなく、上図のように様々なパラメータが保持できます。
これ、サラっと書いてますが今回のアップデートで一番嬉しい機能かも知れません。便利すぎます。

3.自分で用意したサンプルも読み込める!+グラニュラーシンセシス


自分の音素材を取り込んでライブラリとして使える、待望のオーディオインポート機能が追加されました!
単純に取り込んで鳴らすという事以外にも、グラニュラーシンセシスを用いて破壊的な音作りをする事が可能です。



グラニュラーとは?元素材を細かく分断し、再構成する音作りの方法です。
パッド系の音色を作ったり、あるいはグリッチノイズのようなサウンドを作ったりするのが得意です。

元音が分からないレベルで分断→再構築(並べ直す)ことで、全く予測不能のサウンドが生まれます。
グラニュラーだけでなく、音をユニゾンして重ねて行くUNISONやハーモニーを足して行くHARMなど、とにかくいじればいじるほど音が変化していきます。



好きな音を取り込んで、こうした複雑なサウンドを作り込める。
もちろん一般的なサンプラーにあるようなエディットも可能なので、もはや音作りも無限と言っても良いかも知れません。


4.DSP Waveforms、フィルタータイプ、エフェクトも大量追加!


プリセット数が1万を超えたという事で盛り上がっていますが、それ以外にも色々増えています。

■DSP Waveforms



DSP Waveformsの数については、NAMMの発表でも非常に盛り上がりましたね。

エリック氏「今までは4つの波形だったが、今回は、four................"hundred"だ。」
僕たち「おおお…!!!」

みたいな感じ。400個。プリセット数じゃないですよ、元波形がですよ!

DSP Waveformsはつまり、音作りの基本波形のことです。
実際にオシロスコープで見てみると良く分かるのですが、「矩形波」「三角波」と一言で言ってみても、各メーカーのシンセごとにバラつきがあります。原理的な話は今はさておき、電気信号は往々にしてブレるもの。
ARPっぽい音、MOOGっぽい音、JUNOっぽい音、それぞれ違う理由はこの辺りにあるんですね。
という訳で、改めてOmnisphereに搭載された400もの膨大なWaveformsを見てみると、もはや博物館クラス。
シンセ好きとしては、これだけでも価値があるなぁと思います。

■エフェクト



エフェクトに関しては、実はこれNomad Factoryの技術を使っています。
Blue Tubeなどでお馴染みの同メーカー、真空管のエミュレートやビンテージサウンドはお手の物です。
特にリバーブやディレイの空間系の独特の色付け感は、個人的にはかなりツボな感じです。


■フィルタータイプ



シンセと言えばフィルター。ものすごーく数が増えました。
中には非常に特徴的なフィルターも多く、「もう少し音を変えたい…!」なんて場合、案外このフィルタータイプを弄るのも効果的だったりします。

まとめ

簡単に説明しようと思ったものの、結局すごい分量に。
この他にも進化したアルペジエイター機能やiPadから制御可能なOrbなど、まだまだ機能が盛りだくさんです。

ただ、全ての機能を最初から理解していなくても、スゴい音が出せるのがこのシンセの良いところ
最初は「プリセットを少し加工して使ってみる」程度であっても、必ず戦力になってくれる音源です。

ご購入は以下ショッピングサイトからどうぞ!
Omnisphere 1からのアップグレード版も好評販売中でございます。


■メーカーサイト
http://www.minet.jp/brand/spectrasonics/omnisphere/


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