先日、株式会社コルグの本社にて、Arturia製品3種類の研修会が行われました。
宮地楽器神田店からは、私スタッフ登井が参加!研修会の内容、そのままレポートいたします!
今回はVol.2!シーケンサーNew Comer、「KeyStep」「BeatStep Pro」!
Arturia研修会に行ってきました!Vol.1:Audio Fuse
→ http://miyaji-parec.jugem.jp/?eid=1872
BeatStepファミリーの兄弟が登場!ポータブルキーボード、「KeyStep(キーステップ)」です。
アナログとデジタルの架け橋となるようなBeatstepファミリーの特質そのままに、鍵盤が搭載されてより便利になりました。
Macbook Air 11inchと比べてもこのサイズ感。
ポータビリティにも優れ、かつ豊富な機能がスマートに搭載されています。
今回は、様々なシンセのプロモーションで有名な氏家克典さんが、KeyStepの魅力を実演しながら語ってくださいました。
それでは、KeyStepの特徴を見て参りましょう!
Beatstep同様、MIDIやCV、Clockなど多くの種類の端子が搭載。様々な機器との接続が可能です。
"アナログとデジタルを制御する" Stepファミリーの一員であることが証明されています。
鍵盤のサイズはArturia独自のもの。従来のいわゆる「ミニ鍵」より幅が少し広く、沈み幅が深いことが特徴です。
それに加えて、アフタータッチ搭載!プレイアビリティがよりいっそう向上しています。
またこのKeyStep、「ド〜ド」の25鍵ではなく、「ファ〜ド」の32鍵。
このサイズで「2オクターブ半」って、実はあまり無いんですよね。
「下がファまであると便利な理由」、それは、A minor・F minorなどのキーの演奏がしやすいこと。
プレイヤー目線に立って開発されたこの鍵盤、ライブにも制作にも最適な作りとなっております。
8種類のアルペジエイターと、64ステップシーケンサー搭載。
小さくてもシーケンサーとしてのポテンシャルを最大限備えています。
Recボタンを押して待機モード、弾いた瞬間からスタート。
ステップなので、適当に弾いてもずれてしまっても、勿論キレイにクオンタイズしてくれます。
しかもポリフォニック対応!1ステップ1音ではなく、コードをシーケンスに組み込むことができるのはアツい!!
オリジナルのシーケンスを8つまで保存することができます。
ノブを回すだけで、シーケンスの切り替えをすることが可能です。
コードを覚えさせることができるモードです。
例)「マイナーセブン」のコードを押さえてメモリー
→ドの鍵盤を押すと「Cm7」が、ミを押すと「Em7」が鳴ってくれる
といった具合。
よくあるコードだけでなく、ジミヘンコードや四度積みコード(B,E,A のようなコード)など、ちょっと特殊なコードのメモリーも可能なのは魅力的ですよね。
KeyStepは、クロックソースを「インターナル」「USB」「MIDI」「Sync In」の4系統から受けることができます。
ソースの切り替えは、リアについているスイッチで行います。
ソフトウェアを立ち上げて、設定を開いて…といった手間がかからず、現在選択されているソースも一目瞭然です。
価格、発売日共にまだ確定はしていないとのことでした。
今のところ、価格は1万5千円前後、発売は今年の夏頃〜秋頃が予想されています。
当店でも既に多くのお問い合わせを頂いているKeyStep、続報をお待ちください!
→2016/6/28 更新
発売日:2016/7/1(金)に決定!!
宮地楽器 Wurly'sには、店頭展示機も設置予定です!
ARTURIA KEYSTEP ¥13,380-(税込)【台数限定特価!】
こちらは既に好評発売中の「BeatStep Pro(ビートステップ プロ)」。
通常のBeatStepからボタンも端子も機能も大幅に増え、大きな進化を遂げ登場した製品です。
こちらも今回は、KeyStepと同じく氏家さんによるプロデュース!
氏家チョイスの「BeatStep Proの魅力」、以下の通りです。
BeatStep Proは、シーケンサー1,2・ドラムマシン 計3つのシーケンスがパラで動作!
これ一台さえ手元に置いておけば、ひとつの楽曲をまるまる制御することさえも可能な製品です。
「アナログとデジタルを繋ぐ」BeatStep Pro。
リアパネルには豊富な種類の端子を備え、他に類を見ないコネクティビティを実現しています。
MIDI、USB、CV/GATE、DIN シンク機材等、どんな機材を使用していても、BeatStep Pro はすべてに対し、完璧にクリエイティブなコントロールを行うことができます。
公式サイトで上記のように謳われている本製品、例えば下記のような接続をすることも可能です。
例)
・シーケンサー1は、アナログ経由でMicroBruteを鳴らす
・シーケンサー2は、MIDIでKeyStepの音を鳴らす
・ドラムは、USBでPCと接続し、DAWの音源を鳴らす
非常にライブユースなBeatstep Pro。
本製品をMasterに様々な機材を制御すると、非常にユニークなサウンドを直感的に実現させることができるでしょう。
この研修会前に、氏家さんが「BeatStepでVolca Sampleを制御する」という実験をなさっていたそうです。
VolcaシリーズのSync信号は、「パツッ」という短いパルス波。
BeatstepのSync Outの信号とは合わなかったようで、上手くシンクしなかったようです。
ところが、Drum GateをSyncとして使ってみたところ、成功!!
Drum Gate 8の端子→Volca Sync inの端子 で、うまくシンクしてくれた…とのことでした。
完全アナログ制御ができるBeatStep Pro。
「音源モジュールばかりが詰まったユーロラックのひとつひとつで音を作り込み、
その制御をBeatStep Proで行う」という使い方をしている方も、数多くいらっしゃいます!
「アナログ制御がいまいち上手くいかない」とお悩みの場合は、
今回の例のように、接続する端子を変えてみると上手く行くかもしれません。
そんなBeatStep Pro、宮地楽器でも好評発売中!
ARTURIA BEATSTEP PRO ¥36,450-(税込)
今回のArturia研修会、私が参加できなかった前半戦は、MatrixBruteの紹介でした。
そのため会場には実機が展示されていました。
実際に目の前にすると、やはり圧巻。圧倒的な存在感を醸しておりました。
Arturiaの方「Nice Matrix!」
氏家さん「どんな音が鳴るんでしょうね(笑)」
以上で、今回のArturia研修会レポートは終了です。
KORGさん、Arturiaさん、氏家克典さん、ありがとうございました!
Arturia Webサイト: https://www.arturia.com/
担当:登井(とい)
Arturia研修会に行ってきました!Vol.1:Audio Fuse
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- 2016.05.13 Friday
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