私は元々がっつりクラシックピアノを学んでいたため、「ドとドのシャープの間の音を出す」「フィルターをかける」などといった概念とは無縁でした。そのため、「音が鳴り始めてから何かを可変させる」ということがとても苦手です。頭では分かっていても体がどうしてもドレミの域を抜け出すことができず、「せっかく打ち込みで何でもできるこのご時世でも、発想の幅が全く広がらない!」というのが本当に本当に大きな悩みです。
そんな中登場したのが、新製品「Touché(トゥーシェ)」でした。
Point 1:作業時間の大幅短縮
「そこまで一生懸命練習しなくても、それなりに触れる。」これがTouchéの良いところだと思います。今までは「ボリューム」「ピッチ」「カットオフ」の3つを同時に可変しようと思うと、Mod Wheelを使ったとしても3回のリアルタイムRecが必要でしたが、Touchéを使えば1回で済みます。作業時間の大幅短縮が期待されます!
Point 2:VSTが読める
2番目に書きましたが、これが私にとっては超重要なポイントです。専用のソフトウェア「Lié」は、VST/AU上でインストゥルメントとして動作します。そして、LiéはVSTiのホストプラグインとなります。
つまり、AUのみ対応でVSTを読むことができないLogicやGarageBandで、VSTの音源を立ち上げることができるんです!荒技!
Point 3:感度の設定ができる
私はピアノを勉強していながら、タッチの力が非常に弱いことも悩みです(どれくらい弱いかというと、ピアノタッチの鍵盤でベロシティ127を出すことは稀です)。
そんな私に嬉しい繊細さがTouchéの特徴です。フワっと触れただけでもしっかり反応してくれるのがありがたいです。逆にライブなどで熱が入りすぎてしまう人は、感度を弱めに設定しておけば、暴走してしまうこともないでしょう。
Point 4:現環境を損なうことなく、+αで購入できる
Touchéは今ある鍵盤での打ち込みをベースとして+αの効果を与えてくれる製品なので、似た効果を得られるRoli SeaboardやYAMAHA Montageと違って「鍵盤の置き換え」ではなく「アクセサリの付け足し」となります。愛機が行き場を失わずに済むのが嬉しいです。筆箱くらいのサイズ感なので、ちょっとしたスペースにポンっと置くことができるのが良いですね。木目デザインもおしゃれです。
https://hookup.co.jp/products/expressive_e/touche/
Expressive E Touché ¥58,320-(税込)
記事担当/登井(とい)
- 2017.08.25 Friday
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