スタッフおすすめ厳選18アイテム:Steinberg/UR44
この記事は2014.02.02 Sundayに書かれたものです。販売金額や購入特典等は掲載当時のものになり、現在とは異なる場合がございますのでご了承ください。
(古過ぎる記事の場合はこちらより最新の情報を閲覧下さい。)

満を持して登場したSteinbergの最新オーディオインターフェイス「UR44」。
一見UR22とのサイズ違いに思われがちなこの機種ですが、実は中身は全く違います。
今回はUR22にはない機能の要点を簡単にまとめてみました。
1.レイテンシーフリー&DSPエフェクトを駆使した快適なモニター環境

ソフトウェア音楽制作環境で問題となるモニター音の遅れを解消し、DSP エフェクトを駆使しつつ、ハードドライブ上のオーディオデータとインプットソースを自由自在なミックスを実現する「DspMixFx」。
UR44で使える3種類のDSPベースのエフェクトは以下の通り。

・Guitar Amp Classic
・Sweet Spot Morphing Channel Strip
・REV-X リバーブ
これらのエフェクトはVST3プラグイン版も付属するので、レコーディング時と同等のエフェクトの設定をミックス時に更に追い込む事が可能です。どれもけっこう使える音をしています。
レイテンシーフリーで快適なモニター環境はご機嫌な演奏を生むはずです。
2.ループバック機能搭載でネット配信に最適化
当然の事ながらUSTREAMもニコニコ生放送も音声ソースの選択は1つしか出来ません。
PCマイクで声とBGMを両方拾うという地獄の底の様な音質の配信を除けば、通常はミキサーにマイクを繋ぎ、ipodなどのBGM再生端末を繋ぎ、そのミキサーのメインアウトからオーディオインターフェイスへ送ってパソコンに入力…なんて面倒な方法を取る必要があります。
しかし、UR44であれば、
「マイクやギターなどUR44への入力とDAWからの出力を2chにミックスしてパソコンに送り返す」
といった事が可能です。
つまりニコ生やUSTREAMなどを通じたインターネット配信で、
「PCでBGMを再生しながら喋りたい・歌いたい」「それと同時にギターも弾きたい」
という場合に最適なお手軽機材なのです。
3.iPadと簡単接続、どこでも高音質レコーディング

UR44は、Apple iPad (iPad 2 以降) で活用できる CC (Class Compliant) モードを搭載しています。
iPad対応音楽制作アプリケーションと組み合わせて、どこに居ても高音質レコーディングを楽しめます。
旅先で降りて来たアイディアをある程度の形まで作り込む事が出来る事の恩恵は大きいもの。
さらにCubasisなら制作したデータをCubase上でエディット可能です。
その時ももちろん、同じオーディオインターフェースのまま作業が行えます。
ということで、このUR44はテクノロジーの面から見ればUR22の発展系というよりもUR824などの上記機種のポータブル版という側面が強いかも知れません。
そういった意味合いからも極めてコストパフォーマンスの高いUR44。是非ご検討頂ければと思います。
Steinberg UR44 ¥29,000-

■メーカーサイト
http://japan.steinberg.net/jp/products/hardware/ur_series/ur44.html
- 2014.02.02 Sunday
- 機材レビュー