Pro Tools 11リリースが間近!ということで、先日Avid Japan 本社でPro Tools 11の画像を一部入手いたしましたので、
レビューいたします。
※製品画像は開発中のもののため、製品とは異なる場合がございます。
あらかじめご了承ください
>>Pro Tools 11詳細記事(宮地楽器HP)
>>Pro Tools 11価格詳細記事(宮地楽器HP)>>Pro Tools 11発売記念!Eleven Rackを新規購入で選べるプレゼント!(宮地楽器HP)>>Pro Tools 無料セミナーご案内(7/6、7/20)まず、こちらがPro Tools 11の編集ウィンドウです。
基本的には、Pro Tools Ver 8からのGUIを引き継いでいますね。
と、次の画像をご案内する前に、Pro Tool 11の特徴をざっとおさらいします。
<Pro Tools 11の特徴>• 64-bit パフォーマンス
• AAE Avid Audio Engine
• AVE Avid Video Engine
• 新たなWorkspace 機能
• EUCON 3.0
• 先進的なメーター表示機能
• 進化したミキシング・ワークフロー
• HDへのSatellite Link 標準搭載
• UI改良
• Retina 対応
• オフライン・バウンス
こちらをふまえた上で、画像をご覧ください。
それでは、細かく見ていきましょう。
オーディオエンジンがDAEから、AAE(Avid Audio Engine)に変わります。
そのことで、マルチコアプロセッサーを効率的に使用することができます。
こちらの画像は、システム使用状況ですが、上段をご覧ください。
CPUのどのコアでどれだけの負荷がかかっているか、見れるようになりました。
さらに、プレイバックエンジンも今までと異なる点があります。
「低レイテンシーインプットバッファー」というのもPT11の特徴ですが、
ここで表示される「HW Buffer Size」は、「REC時のバッファーサイズ」となるようです。
プレイバック時には、セッションのサンプルレートによって予め設定されたバッファサイズで再生されるとのこと。
つまりは、RECとプレイバックでそれぞれ異なるレイテンシーでバッファサイズがインテリジェントに切り替わる、ということです。
それに伴い、こちらの画面では、ホストプロセッサの設定は削除となりました。
※CPU使用 限度の削除、エラー抑制オプションの削除。遅延補正は常に有効になっています
そして、これもまたPT11の特徴ですが、
「新しいダイナミックプロセッシング・ オプション」が強力です。
よい画像が撮影できなかったので、言葉での説明となりますが、
「各トラックの中で決められた時間/レベルの音声が再生されないときには、CPU負荷を大幅に小さくできる」ということです。
つまり、トラックの中で数秒しか音がないトラックであれば、再生区間以外は大幅にCPU負荷を下げられるということです。
今まで以上にCPU負荷を下げられるため、より大きい規模のセッションが作れることとなります。
そして、皆様お待ちかねのオフラインバウンスです。
こちらはPro Tools HD11の画像ですが、一番下に小さく「Offline」と書かれています。
セッション規模、プラグインの使用状況によって、スピードは変わってきますが、
リアルタイムよりも高速なバウンスが可能です。
※バウンス中は、速度が表示されます
※新たなAAEにより、オフラインバウンスが可能となっています。Avid社に確認したところ、この新たなAAEにより、オンラインバウンス/オフラインバウンスでの出来上がったファイルの音質は「同一」ということでした
やり方によっては、他のDAWでいうところの「フリーズトラック」的なことも可能です。
なお、Pro Tools HD11のみの機能となりますが、複数ステムの同時バウンスが可能です。
つまり、アサインされたバスを選択して、バウンスできます。
ステレオでのバウンスと、MP3でのバウンスも同時にできます。
こちらはミックスウィンドウです。
Pro Tools 10よりも、30%長いスケールとなっており、メーターが高解像度となっています。
さらにPro Tools HD11では、17種類のメーターが選択可能。ゲインリダクション表示も可能です(この写真でいうところの、オレンジ色のメーター)。
そしてなんと、エディットウィンドウのツールバーと、
トランスポートウィンドウ上でもアウトプットメーターを表示可能です(PT11/HD11標準機能)。
エディットウィンドウで集中的に作業している方には、嬉しい機能となっています。
加筆しますと、メーターが高解像度となったことにプラスして、Ver 11ではRetina グラフィックに対応しています。
波形の表示やメーターの表示など、とてもきれいに表示可能となっています。
そして気になるプラグインの問題。
Pro Tools 11では、従来の「RTAS」、「TDM」は非サポートとなり、
64bitの「AAX Native」、「AAX DSP」のみの対応となります。
開発中のものですが、WavesのAAX Nativeで使用できているスクリーンショットを入手!
http://www.wavesupport.net/content.aspx?id=4396プラグインについても、操作性が向上しています。
いちいちプラグインを表示しなくとも、プラグインのバナーを右クリックすると、
プラグインのプリセットを選択/ロード可能です。
操作性の向上は、他にも言えることですが、
キーボードショートカットが沢山増えています。
例えば、プラグインインサート/センドをバイパスすることも可能です。
これは細かいことですが、クリックプラグインも新しくなっています。
1と2のクリックをミックスすることができますし、クリック音の選択の幅が増えています。
ボーカリストや楽器のプレイヤーには朗報ですね。
特にクリエーターの方にご質問をいただいていましたが、
Pro Tools 11でも、Ver 8以降無償でバンドルされていたAIR音源プラグインは、
Ver 11でも無償バンドルされますし、AAX Native対応となります。
※Strike、HybridなどのPro Tools Instrument Expansion Packの音源プラグインも、AAX Native対応となります
<その他新機能、情報>
1.トランスポートフェードインオプション
※最大4秒のフェードタイム
※プレイバックの際に大音量でのアタック音を回 避するのに役立ちます
2.Pro Tools 11には、しばらくPro Tools 10のライセンスが同梱
3.Pro Tools 11とPro Tools 10は、同一のHDDボリュームで同居が可能(Pro Tools 10.3.6が必要)
4.Pro Tools 11は、リリースは2013年6月下旬予定
以上となります。
現段階ではPro Tool 11はリリース前ですが、Pro Tools 11の期待度はさらに上がってしまいますね。
リリースされましたら、改めて情報を公開いたします。
>>Pro Tools 11のご購入はこちらから(宮地楽器HP)記事:澤口